| 写真集/空を見上げた日/成合明彦/蒼穹舎 |
内容 別刷栞付(文=森山大道、蔦谷典子)。 栞より抜粋 (森山大道/写真家) 彼が母と共に辿ってきた時間の総体が<記念>されているようにぼくの目に映ったのだ。 (蔦谷典子/島根県立美術館) 成合明彦は、23歳でワークショップ写真学校の森山大道教室に1年参加し、郷里松江に帰ってきた。死を間近にした母の肖像を、彼の50歳の誕生日から撮り始めた。自らの肉体が母親から生まれ出た記念日から2年余り、母の肉体がかさかさとした骨となるまで、毎日のように撮影した。そこに写しだされた瞳の、全ての欲望を削ぎ落とした、その透徹した純粋さは何だろうか。成合の眼差しも感情も感覚も存在も、被写体である母親の存在さえも突き抜けた、流れゆく時のみが写し出されている。 |