| 文芸(詩・芸術・映画評論・エッセイ)/APIED vol.7/アピエ社 |
内容 7号のテーマ:『チャップリン自伝』(表紙絵:山下陽子) [編集者:金城静穂、編集後記より抜粋] 今回の特集では「独裁者」について書く人が多いのでは・・・と予想していたが、誰も深入りはしていない。ヒトラーに扮した理容師の例の演説は余りに有名なので、皆さん敬遠したのだろうか。 私としては自伝の下巻で記載されている、非米活動調査委員会への出頭要請にも興味を持った。結局チャップリンは、委員会から「出頭の必要なし」の手紙を受け取り、深刻な事態にはならずに済んだのだが。彼自身は「わたしの場合は、ほかの人たちと違って、アメリカ人ではなかったからだ」とその理由を書いている。後にアメリカを追われた時に糾弾されたことを考えると大いなる運命の皮肉だ。自由な国アメリカで、国家や暴走した一部のアメリカ国民に、チャップリンは翻弄されてきたのだから。大成功を手にしたのも、屈辱を受けたのもアメリカだった。 目次 大野裕之 チャップリンと出会う 寺田操 世界を席巻したコスチューム 成瀬義明 僕の『チャップリン自伝』は運命愛の書・説 犬塚芳美 母とシドニーに守られて 原田美紀 クラシック映画の思ひ出 管野水紀 片隅の王国 藤田知也 銀座で途中下車 金城静穂 消えない、消せない灯 後藤真由美 喜劇王が自らの人生を振り返る時 管ゆかり サイカちゃんとシッポちゃん 沢渡甲児 ひきこもり少女に踊ることを教えた猫 中川六平 手と足と sisie ヒゲおやじの美肌 |