| 文芸(詩,美術・写真・映画評論)/APIED vol.6/アピエ社 |
内容 6号のテーマ:イプセン『人形の家』 [編集者:金城静穂、編集後記より抜粋] 今号の執筆者は、20代から70歳代までの多彩なメンバーです。やはり『人形の家』というテーマのせいか、女性の書き手が多くなりました。大蜘蛛のような両手で、巨人がドールハウスのノラを操る、という目の眩むようなパロディを想像したのですが、一瞬の内にあきらめました。 フェミニズムや結婚観について一般論や概念を読むより、身近な周囲の人の暮らしを見ている方が、ずっとヴィヴィッドに胸に満ちてくる。そこにはグラフなどでは測れない、各人固有の物語が一つずつ、具体的に存在しているから。「ノラ」は一つのサンプルにすぎない。10人の女性がいれば、10種類の「ノラ」があるということ。この多様さが文化だと思いたい。 目次 今井照容 ふたつの「死」について ぱくまりこ もう一つの扉を開けて 河辺愛 コッペリア 井上満寿夫 『人形の家』のヘルメルを考察する 管野水紀 序章に過ぎないとしても 落合祥堯 ノラさんへ 宍戸友紀 ノラは家を出たあとどうなったか 十座海蝶子 人形でいればよかった 金城静穂 ミセス・ブラウンの場合 谷紀子 私は三代目ノラ 和田ヒロミ 人形を抱いた母 中川六平 困ったことに |